LoveLove世界遺産~旅行先は見たい世界遺産で決めよう~

2018年4月に世界遺産検定2級合格したことをきっかけに始めました。日本・世界各国の世界遺産を取り上げるブログです。国内・海外旅行で「どこに行こうか迷う。決め手が欲しい」そんなときの参考にどうぞ!

世界遺産の基礎知識9・文化的景観について学ぼう。

創設当初から、いろいろな観点から見直しがはかられている世界遺産。

今回はその中でも重要な要素でもある「文化的景観」についてみていきましょう。

 

1978年の世界遺産登録開始から、1990年代初頭までは、記念物や建造物がつくられた当時のまま残されていることが重視されたため、ヨーロッパの教会や中世の城など、風化しにくい石の文化に属する遺産が数多く登録されました。

 

しかし、それでは世界遺産リストに不均衡が生じ、リストの信頼性も損なわれるため、不均衡是正のためにさまざまな方策が採られ、世界遺産登録の概念も変化してきました。

 

1992年に採択された「文化的景観」は、人間が自然とともに作り上げた景観を指す概念で、文化遺産に分類されるものと、自然遺産に分類されるもの、あるいは文化遺産・自然遺産の境界に位置する遺産といえます。

これにより、従来の西欧的な考え方よりも柔軟に文化遺産を捉えることが可能になりました。

 

今回は参考までにそんな文化的景観が認められた世界遺産の1つ、1993年にはじめて文化的景観で認められたニュージーランドのトンガリロ国立公園をご紹介します。

www.newzealand.com

 

また、文化的景観は大きく3つに分類されます。

意匠された景観、有機的に進化する景観、関連する景観、の3つですが、3つのカテゴリーの説明についてかんたんにまとめると以下のようになります。

 

意匠された景観・・・人間によって意図的に設計され創造された景観。庭園、公園、宗教的空間など。

有機的に進化する景観・・・社会、経済、政治、宗教などの要求によって生まれた景観

関連する景観・・・自然の要素とその地の民族に大きな影響を与え、宗教的、芸術的、文化的な要素と強く関連する景観

 

ということで、辞書っぽい意味合いでしか紹介がされていないこともあり、わかりにくいかもしれません。

 

次回は、より世界遺産の不均衡をなくす、減らすために設けられた概念「グローバル・ストラテジー」についてみていきます。