LoveLove世界遺産~旅行先は見たい世界遺産で決めよう~

2018年4月に世界遺産検定2級合格したことをきっかけに始めました。日本・世界各国の世界遺産を取り上げるブログです。国内・海外旅行で「どこに行こうか迷う。決め手が欲しい」そんなときの参考にどうぞ!

世界遺産の基礎知識4・水没から遺跡を救え!ヌビアの遺跡群救済キャンペーン。

エジプトのナイル川沿いにあるアブ・シンベル宮殿からフィラエまでの、ヌビア地方にある遺跡群の救済キャンペーンが、世界遺産条約の理念に大きな影響を与えることになりました。

 

1952年、エジプトのナセル大統領は、国家の近代化と国民の生活向上のためにアスワン・ハイ・ダムの建設計画を策定。

その計画が実行に移されると「アブ・シンベル宮殿」や「フィラエのイシス神殿」などのヌビア地方の遺跡群がダム湖に水没してしまうため、ナセル大統領はユネスコに救済を求めました。

 

ユネスコは、経済開発と遺産保護の両立という難題に取り組むべく、遺産救済キャンペーンを1960年から開始。

1964年には本格的な募金活動が始まりました。

 

このユネスコの遺産救済キャンペーンでは、アブ・シンベル宮殿が救済されただけではなく、一国の遺産の救済に50カ国もの国々や民間団体、個人が協力したことにより「人類共通の遺産」という概念が生まれ、これが後の世界遺産条約の理念にもつながっていきました。

 

ユネスコはこの結果を受けて、1968年に文化遺産の保存と経済開発との調和を図ることは各国の義務であると強調する「公的または私的の工事によって危険にさらされる文化財の保存に関する勧告」を採択しています。

 

このほかにもユネスコは、地盤の悪化により水没しつつあるイタリアのヴェネティア、風雨にさらされたことにより劣化の進んでいたインドネシアのボロブドゥールの仏教寺院群に対する救済キャンペーンなども行っています。

 

本日取り上げたエジプトのアブ・シンベル宮殿とはこのような遺跡です。

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次回は「世界遺産登録の条件」についてみていきます。

ぜひお付き合いください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。