LoveLove世界遺産~旅行先は見たい世界遺産で決めよう~

2018年4月に世界遺産検定2級合格したことをきっかけに始めました。日本・世界各国の世界遺産を取り上げるブログです。国内・海外旅行で「どこに行こうか迷う。決め手が欲しい」そんなときの参考にどうぞ!

世界遺産の基礎知識3・世界遺産条約の誕生秘話。

世界遺産条約が誕生するまでは、自然遺産と文化遺産は別々のものとして扱われてきました。

 

歴史的な背景から、これまで文化財と呼ばれるものは個人(特に王族や貴族など)に属するものと考えられてきたことから、みんなのものという「公共」という概念が薄かったことが要因です。

 

1931年にギリシャのアテネで第一回「歴史的記念建造物に関する建築家・技術者国際会議」が開催されました。

記念物や建造物に対する保護・修復に関する基本的な考え方を示したアテネ憲章がこのとき採択され、その内容としては、歴史的な建造物の維持や保存の重要性など、後の世界遺産条約の考え方につながる概念が出された一方、その修復方法で近代的な技術や材料の使用を認めている点が、世界遺産条約と大きく異なっています

 

第二次世界大戦を経て、遺産や記念建造物の保存の重要性と、その保護の難しさに世界中が直面しました。

1954年にユネスコがオランダのハーグで「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約(ハーグ条約)」を採択し、国際紛争や内戦、民族紛争などの非常時において文化財を守るための基本的な方針が定められました。

 

その後1964年には、イタリアのヴェネツィアで第二回「歴史的記念建造物に関する建築家・技術者国際会議」が開催され、アテネ憲章を批判的に継承した「ヴェネツィア憲章」が採択されました。

 

その内容は、アテネ憲章で示された記念物や建造物の保存・修復の重要性を引き継ぐ一方、アテネ憲章と異なり修復時には建設当時の工法や素材を尊重すべきという「真正性」という概念が示されました。

 

1965年にはこの考え方に基づき、ICOMOSが設立されました。

このICOMOSについては、今後触れていきますが、自然遺産・文化遺産に分かれて審査している世界遺産登録の中で、文化遺産を受け持っている機関になります。

自然遺産を受け持っている機関がIUCNという帰還で、これについては次回触れていきます。

 

少し長くなりましたが、次回は世界遺産の基礎知識4として「エジプトの遺産を救え!ヌビアの遺跡群救済キャンペーン!」と題してお届けします。